OKA ATSUSHI archives

岡 敦 archives

「すべてはいつか、笑うため。」

明るい庭の小さな兄

筆者:岡 敦題名:明るい庭の小さな兄(すべてはいつか、笑うため。 4)初出:月刊『Hanada』2020年10月号 あれは兄がまだ幼稚園児だった頃、そしてぼくは……いくつだったのだろう。 夏のよく晴れた日の午後、ぼくは薄暗い畳の部屋で昼寝をさせられていた。…

ぼくが生まれた日の父のこと

筆者:岡 敦題名:ぼくが生まれた日の父のこと(すべてはいつか、笑うため。 3)初出:月刊『Hanada』2020年8月号 ぼくはときどき考える、ぼくが生まれた五月の朝、いったい父はどこにいたのだろう。 初めてのこの世の昼と夜を過ごし、翌日が暮れ、翌々日も…

中学生のニーチェ読解

筆者:岡 敦題名:中学生のニーチェ読解(すべてはいつか、笑うため。 2)初出:月刊『WiLL』2011年8月号 中学三年の終わり頃、ニーチェの『善悪の彼岸』を手に取った。 哲学の本などほとんど読んでいなかったくせに、(おそらく高校生の兄に感化されて)ぼ…

「すべてはいつか、笑うため。」のこと

筆者:岡 敦題名:「すべてはいつか、笑うため。」について(すべてはいつか、笑うため。 1) 「すべてはいつか、笑うため。」は、私の兄(岡康道)が書いていた連載エッセイのタイトルです。 この連載は、月刊『WiLL』2005年1月号から月刊『Hanada』2020年…